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一般用医薬品(OTC医薬品)について

一般用医薬品(OTC医薬品)について

OTC医薬品とは?

医薬品には、医師に処方してもらう「医療用医薬品」と、薬局やドラッグストアなどで買える「一般用医薬品」があります。
そのうちの「一般用医薬品」のことを、OTC医薬品と呼んでいます。これは、英語の「Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)」の略語で、対面販売でくすりを買うことを意味しています。

OTC医薬品の分類

OTC医薬品は、医薬品の含有する成分を、使用方法の難しさ、相互作用(のみ合わせ)、副作用等の項目で評価し、3つに分類されています。

OTC医薬品の3つの分類

OTC医薬品分類
対応する専門家
情報提供
相談対応
第1類医薬品 薬剤師 文書での情報提供(義務) 義務
第2類医薬品 薬剤師または、登録販売者 努力義務
第3類医薬品 法律上の規定無し

第1類医薬品

OTC医薬品としての使用実績が少ないものや相互作用、副作用等の項目で、特に注意を要するものです。
販売は薬剤師に限られており、販売店では情報を提供する場所において対面で文書での説明を必要とします。代表的な薬はH2ブロッカー含有胃腸薬(ガスター10®)・解熱鎮痛薬(ロキソニン®S)やアレルギー専用鼻炎薬(アレグラ®FXなど)などがあります。

第2類医薬品

相互作用、副作用等の項目で、注意を要するものです。(なかでも、使用者の背景などでとくに注意を要するものを「指定第2類医薬品」とします)。日常生活でよく使われるくすりは、多くがここに分類されます。代表的なくすりは主なかぜ薬、解熱鎮痛薬、胃腸鎮痛鎮痙薬などです。

第3類医薬品

相互作用、副作用等の項目で、多少の注意を要するものです。代表的なくすりはビタミンB・C主薬保健薬、主な整腸薬、消化薬です。

セルフメディケーションとは?

世界保健機構(WHO)では、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と、定義しています。
健康を守るためには、日頃から適度な運動と栄養バランスのよい食事に気をつけ、しっかりと睡眠時間をとることで人体に備わっている自然治癒力を高めることが大切です。
また、かぜや軽いけがなどの軽度な体調不良は、OTC医薬品(一般用医薬品)を利用して、自分で手当てすること(セルフメディケーション)が健康管理に大いに役立ちます。

OTC医薬品の使用にあたって

OTC医薬品は、病院に行くほどではない体調のくずれや、かぜ、頭痛、食べすぎ、下痢などの症状が現れたときに使います。OTC医薬品を、上手に活用しながら健康維持に役立てていきましょう。ただし、使用しても全く症状が改善しない、症状が重いといった場合には医師や薬剤師に相談しましょう。高熱や胃の痛みなどが何日も続く場合は、すぐに医師の診察を受けることをおすすめします。なお、乳幼児の場合は、大人と同じと考えずに、早めに医師の診察を受けましょう。

また、副作用は必ずあらわれるとは限りませんが、全くないくすりはありません。必ず説明書を読み、用法用量を守りましょう。
アレルギー体質の人、過去にひどい副作用を経験したことのある人、くすりを代謝排泄する臓器(腎臓・肝臓など)に疾患がある人、ほかのくすりを併用している人、妊娠女性、仕事上特別な環境にある人などは特に注意が必要です。くすりを使うときは専門家にご相談ください。

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