山口県 (社)防府薬剤師会 広報委員会
○山田純一朗 佐藤洋平 渡邊太朗 吉岡宏 松井都世子 白野陽正
【はじめに】
(社)防府薬剤師会広報委員会では、市民の皆様に薬をより良く使って頂くため、2004年2月2日~29日にかけてアンケート調査を行ったので、その結果を報告する。
【調査方法】
対象は、各薬局にアンケートを配布し、来られた患者さんに記入してもらった。
アンケートの内容は薬剤師の対応、説明の満足度、薬剤師から受けたい説明、また聞かれて不快に感じる事、薬局及び薬剤師に対しての印象・望む事、かかりつけ薬局・お薬手帳について、薬の情報等。
【結果】
アンケート総数542枚(男:女 3:7)
薬剤師の対応 :良い69.9%、やや良い11.0%
薬剤師の説明 :満足63.5%、やや満足14.4%
薬剤師から受けたい説明 :副作用50.0%、効能・効果44.1%、飲み合わせ33.0%
薬剤師から聞かれて不快に感じる事 :特になし74.2%、病歴7.0%、受診理由6.8%
かかりつけ薬局 :知っている85.1%、決めている67.4%
お薬手帳 :知っている83.5%、利用している49.6%
市販薬購入時の基準 :自分の判断37.5%,薬剤師に勧められて27.5%,CM13.7%
薬剤師に相談して買いたい市販薬 :風邪薬31.2%、鎮痛剤19.2%、胃腸薬15.1%
薬に関する情報収集 :薬剤師に聞く49.1%,医師に聞く36.3%,テレビ・新聞23.4%
薬以外に薬剤師に相談したい事 :健康食品21.0%、健康法17.5%、季節ごとの疾患17.3%
他に使用している薬を薬剤師に話す :自分から話す38.5%、聞かれたら話す44.1%
夜間・休日に緊急で薬が必要になった :38.2%
薬の相談室・講演会があれば参加したい:43.9%
【考察】
この結果より、薬剤師の対応・説明に関しては大方満足していると思われる。薬局・薬剤師の印象も良い結果が出ている。かかりつけ薬局に関しては8割以上が知っており、決めている方が60~80代で8割、全体でも6割以上いる結果であったが、日頃の服薬指導業務の中で、それだけ決めている患者さんがいるようには思えず、かかりつけ薬局の意味を間違って理解しているように考えられる。お薬手帳に関しては、知っている方が8割以上いるが、実際に利用している人はその半分程度であまり普及されていないのが現状である。市販薬の購入に関しては、風邪薬、鎮痛薬で薬剤師に相談したい方が多く見られ、薬の情報収集に関しても、「薬剤師に聞く」が一番多いという結果となった。このことから薬剤師による説明が必要とされていると思われる。また、4割弱の方が夜間・休日に緊急でお薬が必要になった事があり、夜間・休日での対応も今後考えていかなければならない。
今後、広報委員会では今回のアンケート調査の結果を踏まえて、より市民に向けた活動に取り組んでいきたい。