事業計画
令和3年度事業計画
3度目の緊急事態宣言が発出される等、令和3年度もまだしばらく新型コロナウイルス感染症との戦いが続きます。本年度も本会としてこれまで例年行ってきた「くすりと健康フェア」等の人を集めて行う公益目的事業の開催は大きく制限されますが、引き続き薬剤師・薬局として感染拡大防止に向けた信頼できる情報の提供、医薬品の滞りない供給、新型コロナウイルスと奮闘している薬剤師へのサポート等を通じて、また市・防府医師会、防府歯科医師会をはじめとする各団体とも連携し、早期収束を目指して活動して参ります。
新型コロナウイルス感染症対策を続ける一方で、かかりつけ薬剤師として地域包括ケアに深く関わっていくために重要な病院薬剤師と薬局薬剤師の連携、多職種連携、各薬局間連携等の様々な連携がスムーズに機能する体制強化を継続して参ります。また薬剤師ひとりひとりの資質向上のため、各種研修会、講演会等についても昨年度の経験を活かしリモート会議システム等を活用して積極的に行って参ります。学校薬剤師活動では、学期毎の定期検査、喫煙・薬物防止活動の他、昨年度行った経口補水液配布事業を本年度も行う予定です。さらに昨今頻発する災害に対しても的確に対応できるよう体制づくりを進めて参ります。
また、ますます多様化する薬剤師・薬局への社会や患者のニーズへ適切に対応していくことも重要です。近年、特に「健康サポート薬局」、「地域連携薬局」等、地域に密着して、みなさんの健康を総合的にサポートしていく機能が求められています。しかしながら、このような薬局に認定されるための要件を満たすことはなかなかハードルが高いことも事実です。本会では、山口県が独自に創設した「山口健康エキスパート薬剤師」制度の普及啓発を端緒として地域のみなさんの健康サポート機能の充実に取り組んでいきます。
コロナ禍においてその重要性が再認識され、今後急速に推進されることが予想される「デジタル化」についても的確に対応することが必要です。「オンライン資格確認」や「オンライン服薬指導」等、これらは単に利便性のみならず、適切な服薬指導のための情報取得、へき地における在宅医療に有用であることから本会としても積極的に推進して参ります。
私たち薬剤師は、地域のみなさんの健康な生活の確保・向上のため活動しています。薬剤師が医療の担い手として適切に評価され、その役割を果たせるよう各事業に取組んで参ります。
- 薬学及び薬業の進歩発展に関する事業
- 医薬品情報の充実・整備の促進
- 保険薬局・薬剤師の資質向上
- 各薬局間の連携
- 保険薬局協議会の充実
- 薬学生実務実習受け入れ体制の充実
- 薬業を通じて医薬品の適正使用等医療貢献に関する事業
- 薬歴管理・服薬指導・情報提供の徹底
- おくすり手帳・カード及びカバーの活用による情報共有と連携の強化
- 調剤過誤防止対策の強化
- 医療用麻薬の供給と適正管理のための環境整備
- 公衆衛生の普及・啓発・指導に関する事業
- 地域保健・医療・福祉活動への全面的協力
- 新型コロナウイルス等の感染症拡大防止対策
- セルフメディケーション推進の体制確保
- 「健やかほうふ21計画(第2次)」への協力
- スポーツファーマシストによるドーピング防止活動への協力
- 薬物乱用防止運動の推進
- 禁煙支援活動の推進
- 自殺予防対策におけるゲートキーパーとしての役割強化
- 医薬品等に関する情報の収集及び伝達に関する事業
- 医薬品安全性情報収集活動の推進(DEM活動、厚生労働省医薬品安全性情報活動への協力)
- 情報交換による安全性の確保
- 地域医療への貢献並びに医療安全の確保に関する事業
- 「かかりつけ薬剤師・薬局」、「健康サポート薬局」および「山口健康エキスパート薬剤師」推進による地域健康情報拠点の確立
- 地域包括ケアシステムにおける薬局の役割の確立
- 疑義照会の徹底による医療安全の確保
- 薬薬連携・多職種連携の推進
- 調剤過誤・ヒヤリハット事例等の情報収集及び日本医療機能評価機構の「薬局ヒヤリハット事例収集・分析事業」への積極的な事例報告の推進
- 情報の共有と注意喚起及び再発予防対策の確立
- 休日診療への参加・協力
- 在宅医療への取組みと医療福祉事業への積極的参加協力
- 災害時医療体制構築に向けた各団体との連携強化
- 薬局の設備管理運営に関する事業
- 薬局機能の充実・強化
- 薬局のデジタル化促進
- 後発医薬品使用促進と備蓄体制の整備
- 医療保険制度改革への対応
- 医薬品販売制度改革への対応
- 会営国分寺薬局の運営管理に関する事業
- 会営国分寺薬局の管理・運営の充実
- 薬剤師の補充、拡充
- 会員薬局へのサポート機能の充実
- 学校保健及び環境衛生に関する事業
- 学校保健活動への積極的参加及び環境衛生検査の実施
- 出前講義(薬物乱用防止・たばこ防止・医薬品適正使用講義等)
- 学校への経口補水液配布事業の実施
- 学会・講演会・研究会等の開催及びこれに対する協力に関する事業
- オール薬剤師の連携強化(行事・研修会への参加)
- 学術大会への参加及び発表
- 薬剤師の向学心の醸成と資質向上
- 各種研修会・講習会の開催
- 学術講演会の共催
- 休日・夜間の処方箋応需体制等に関する事業
- 会員の資質向上のための教育研修及び広報に関する事業
- 広報誌「清流」の発行
- ホームページ等の充実
- 日本薬剤師研修センター認定研修薬剤師の奨励
- 日本薬剤師会生涯学習支援システム(JPALS)への参加促進
- 会員相互の交流および若手会員の会への積極的参加促進
- 未就業薬剤師の活用と研修の実施
- その他本会の目的を達成するために必要な事業